夏季プログラム④ ディスカッション・成果発表会

Bonjour!街にはイルミネーションが灯り、いよいよ冬らしくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。筆者は風邪をこじらせたうえ大学の課題に追われている間に10月が終わってしまい、ブログの更新もすっかり遅くなってしまいました。 さて、本日は夏季プログラム報告の最終回です!夏季プログラムの重要な要素であるディスカッションと、成果発表会やその他の夏季プログラムに行われたイベントについて報告します。

 

今年のディスカッションは社会、教育、政治の三班に分かれ、年間テーマの「変動」に沿って各班で小テーマを選び、行いました。

 

社会班のテーマは、LGBTと、脱成長でした。LGBTについては、日仏間では大きな意識のギャップがあり、LGBTという言葉自体の定義についても日仏間ではズレがあることが印象的でした。
脱成長とはフランスの社会学者が提案した概念で、経済成長だけが国家の目指すべき方向であるという資本主義的な価値観に異論を唱えるものです。社会班ではこの思想は幸福追求を目指すものではないかと考え、まず日仏それぞれにおける幸福の基準について比較したのち、人々が幸福になるために政府にできることはどのようなことかを考えました。最終的に、私たちは経済成長なくしては幸福な生活を送ることも難しいのではないか、という結論に至りましたが、日仏間での幸せな人生や福祉といったものに関する考え方の違いを感じることができ、大変興味深い議論となりました。

 

教育班では日仏間の学校教育の違い、特に伝統文化の伝承における学校教育の働きと教育制度の違いを話し合いました。
伝統文化の学校教育に関しては、日本では古語や歴史に加えて書道や和楽器といった伝統芸術の教育や、伝統文化を学ぶ部活動があるなど、さまざまな角度から伝統文化に触れる機会がある一方、フランスではフランスの古語と歴史を教えるのみであるということでした。ワインやフレンチなど様々な文化を輸出しているフランスよりも、日本の方が伝統文化教育が盛んであるということは印象的でした。
また、教育制度については、大学教育に特に着目してディスカッションを行いました。大学入試においては日本では試験一発勝負、フランスでは高校の成績を重視するという大きな違いがありました。また学生生活においてもフランスの方が学業を重要視する傾向があるとわかりました。この点については、一般的な日本と欧米の教育制度の違いに当てはまると感じました。

政治班は市民の政治参加とナショナリズムについて議論しました。政治参加については身近な内容であったこともあり、フランスと日本での政治に対する意欲の違いと共通点を共有することができました。対してナショナリズムは少し難しい内容になりましたが、フランス側と日本側が共に一生懸命になって議論に向かい、その中でお互いの政治への考え方を共有することができました。また、夏期プログラムで訪問した機関や地域で得た知見がいずれの議論にも大いに役立ったというのが印象です。 

これらのディスカッションの成果はすべて班ごとにプレゼンテーションにまとめ、夏季プログラム最終日の成果発表会で発表しました。

成果発表会ではディスカッションの成果に加えて、企業訪問・官庁訪問・小旅行での学びについてもプレゼンテーションを行いました。

成果発表会の後には、フランス側メンバーの企画によるフレンチデイが開催され、フランス語のスラングについて学んだり、フランスの歌を歌ったり、クレープやワインを味わったりと、来場者の方々と共にフランス文化を楽しみました。

また、これまでにご紹介してきた活動に加えて、夏季プログラム中には、日仏会館でのウェルカムパーティー、歴代の先輩方をお招きしてのOBOG会、8月生まれのメンバーのお誕生日会、アンスティチュフランセに隣接するフレンチレストランでのフェアウェルパーティー等の様々な小さなイベントを行いました。 

日仏両側のメンバーがお互いに初対面の状態から始まった今年の夏季プログラムでは、さまざまな困難にも直面しましたが、密な二週間を共に過ごすことで、言語の壁を越え、メンバー同士の絆を深めることができました。最終日にフランス式のビズ(bise)で別れを告げる際には、涙ぐんでいるメンバーも…. 

来年の渡仏プログラムで、彼らに再会するのが待ちきれません!

日仏学生フォーラム17期 Web広報担当

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